祖父のこと

 こんにちは。
日が長くなるにつれて元気がでてくる城東センターB型の小橋です。

 2月は祖父の祥月なので祖父のことを思い出してしまいます。
一銀行員として転勤、転勤で西日本各地を異動することが長く続いた祖父。定年まで無事勤めた後もとにかく
健康で元気。周りの皆さんからいつも「お若いですね!」と言われることが自慢でした。
そんな祖父も現役時代の綻びが出たのでしょうか。脳梗塞で倒れ病院に運ばれました。意識が回復してからの祖父は
かろうじてこちらの言うことは通じる?ものの自分から発信することはできなくなりました。殆ど天井を見たままで
うつろな瞳にはなにが写っているのかと見舞った私はいつも思いながら手や足をさすってました。
変わりない状況が何か月か続いた中でなんと元気で留守をまもる祖母が急に倒れそのまま息を引き取りました。
 そんな不幸な出来事がなんとか落ち着いたある日病院に見舞いに行った私は、祖父がベッドの下に手を入れてゴソゴソ
しているのをみて不思議に思いました。ベッドの角を捲ると祖父の手には写真が強く握られていました。
その写真は長年連れ添った妻(祖母)の笑みを浮かべた一枚で皺が寄り擦り減ったものでした。祖母が亡くなったことは祖父には
伏せていたのですがいつの間にこの写真を手に入れベッドの下に隠し、皆が見てないところでこっそりその写真を出しては見ていたのか
と切ない祖父の想いに衝撃が走ったことを昨日のように思い出します。  虫の知らせ・・・。
祖母はどこかのタイミングで祖父にお別れを告げてたようです。二人の強い『つながり』は見えなくも確かに感じるものでした。

 祖父は今でもあの世で妻と歩んでいることと思うのです。

 

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